先日、合格発表で無事に合格したことを報告した宅建士試験の合格体験記です。
独学で5年も掛かった凡人以下の一般人の本当のお話です。
短期合格なんて夢なんだと分かると思います。
ぜひ、ごゆるりとお読みください。
では、今回の講義を始めます。
私の合格体験記
私は受験年数が5年で、受験回数は4回です。
合格体験記では3つの期に分割してお伝えしたいと思います。
- 30点に届かなかった前期
- 合格点まで数点足りなかった中期
- 合格した年の後期
以下、順番にお伝えしたいと思います。
実力養成期間の前期
宅建士を知る前には行政書士から受験をしようと考えていました。
行政書士試験を受験するために伊藤塾のテキストを購入して読みましたが、全く理解ができず覚えることができませんでした。
そこで、同じ伊藤塾の伊藤真先生が執筆している伊藤真の法律入門シリーズという簡単な本を基本六法すべて読みました。
この本を読むことで、法律の基本的な概念と専門用語に触れることができたので、親近感が抱けるようになり、かなり法律と仲良くなれた気がします。
実際に司法試験の簡単な問題は解ける自分に変貌していたのは感動と驚きがありました。
民法学習と宅建受験の決意
宅建士試験の受験を決意するまでの2年間は、ひたすら民法の学習に時間を費やしました。
民法の学習には終わりが全く見えません。
民法の1つの分野を勉強したら、司法書士の短答問題集を解くということを繰り返していました。
それでも有機的に知識が結び付けられることはありませんでしたが、繰り返すことで民法の世界観が身体に染み付いてくる感じはありました。
しかし、それでも行政書士試験に合格するまでの道のりは遠く感じたので、他の試験をネットで調べると「宅建士」というのがあることを知りました。
ネットではよく言われています。
- 独学2か月で合格ができる
- 最短3か月で合格ができる
- 合格率も高くで誰にでも合格できる簡単な資格
- 覚えるだけだから簡単
好き放題いろいろと書かれていたので、行政書士試験の前に受験しようと決めました。
初受験までの勉強
実際に法律系の資格を取得しようと決意するには勇気がいりました。
不安の中で、悩みに悩みながら知名度の高いの予備校の宅建士の参考書を購入しました。
ネットでは権利関係という出題分野が民法だと見ていたので、中身を確認すると非常に分かりやすく書かれている上に、見たことある、聞いたことがあるの連続で2年間の勉強は無駄ではないと感じました。
しかし、これは思わせぶりだったと気付くのはこれからです。
学習を続けていく中で、LECの出る順では情報過多で試験日までに終わらないことに気付きました。
宅建業法だけでも非常に情報量が多くて、3分冊になっているテキストを1周を読むだけで1年間以上掛かることに気付きました。
初受験(2018年度)
宅建士試験の初受験日です。
テキストも問題集も満足もできないままに初受験日を迎えました。
当然ですが惨敗です。
受験しなかった年度(2019年度)
2年目は受験の申込みはしましたが、諸般の事情から受験をすることができませんでした。
読む狭間でうごめいていた期間の中期
民法が大きく変わった初年度でした。
大きな改正点があるときは、その改正点の出題が増えるので、対策がしやすい側面があります。
あえていえば改正点を重点的に暗記していくこと、必ず数点は稼げるということです。
当然ですが、この年度も肢レベルで確認すると改正点が非常に多かったです。
きちんと講師のいう通りに改正を抑えていた人は、上乗せできたんではないでしょうか。
2回目の受験日(2020年度)
2020年度10月試験は、宅建史上最な高得点を叩き出した年です。
それまでの宅建では35点~37点が合格点で、私は37点でした。
一見すると、37点では絶対に合格だと思いながら、合格予想点を見に行くと、38点よりの39点などと非常に信じられない予想がされていました。
非常にツラい2か月間を過ごしました。
合格の前日にフライング発表があるのですが、合格予想点のとおり、一点足らずで不合格となり無残にも散りました。
3回目の受験(2021年度)
前年の1点足らずに惨敗したことで、モチベーションが保てなく31点で惨敗。
他の資格試験に合格し勝ち癖を身に着けようと、簡単な資格試験を受験し合格するも、本命の宅建士試験は不合格でした。
4回目の受験(2022年度)
2021年と違い、少しだけモチベーションが上がり、使ったことがないシリーズのテキストを使用し、軽く勉強した状態で受験をしました。
惨敗でした。
やはり肢別でしっかりと問題を解きこまないと合格しませんでした。
2022年度はトリセツシリーズを使ったのですが、少し使いづらくて二度と使わないと近いました。
掲載情報量もみん欲しシリーズに比べると少なく、自分で追加しなければならない情報が多かったの大変使いづらかった印象です。
合格した年度の後期
この年の受験に落ちたら諦めようと覚悟して受験した2023年に合格しました。
5回目の受験(2023年度)
法律家を目指して勉強を始めました。
法律家になるには険しい道を歩むことを覚悟していましたが、宅建士にすら合格することができずに悔しい気持ちを何年も経験しました。
2023年の試験に合格しなかったら向いていなかったのだろうと覚悟を決めて撤退する覚悟で、1年間しんどい身体を奮い立たせて勉強をしました。
正直な話、何年も同じ範囲の勉強をしていると内容にも飽きてきます。
宅建業法なんてもう見たくないと思いながらの1年間でした。
試験中も半泣きになりながら試験を受験しました。
解答速報では心臓が口から飛び出そうになるほどの緊張の中で自己採点をしました。
合格予想点を見る限り、合格しているだろうと思いながら緊張の中で過ごした1か月でした。
使用教材
テキスト
使用教材で実際に購入したのはこの1冊だけです。
図解でまとまっていたり、情報が簡素にまとまっているので非常に使いやすいです。
過去問を解く中で足りない情報は必ず書き足して欲しいと思います。
テキストに掲載されていない情報が試験本番で出ることはあまりありませんが、過去問をすらすら解けるようになるためには覚えておいて損はないです。
問題集
問題集は下記の無料アプリで肢別レベルで解きまくりました。
四択になってる本番と同じ形式の問題は・・・一度も解いていません。
肢別をしっかりとやり込めば、四択を解く必要はあまり感じませんでした。
勉強方法
満点を取るのは絶対に無理です。
全範囲を完璧に網羅するのも、絶対に無理です。
そこで考えたのが過去問のレベルは絶対に完璧にしておく。
どの角度から聞かれても、表現を変えても絶対に解けるレベルまで持っていくことを決めました。
移動時間、トイレの時間、休憩の時間・・・すべての空き時間は問題を解くことに決めした。
それでやっと今年の宅建士試験に合格することができました。
やったことはテキストに出てくる知識は完璧に覚える
そして、肢別の知識をひたすらに周回して自分の血肉とすることにあります。
たったそれだけで無事に合格できました。
まとめ
私も初受験のときは緊張しました。
自分のお金で資格試験を受験したのは、宅地建物取引士試験が初めてでした。
兎にも角にも申込みの段階で失敗はしてはならないと思い、願書に問い合わせ先が記載されていたので、そこに電話を掛けて色々と質問したことを鮮明に覚えています。
結局、なんの問題もなく受験票が届き、安心したことも鮮明に覚えています。
自分の体験談なのですが、受験料を振り込んだときの振込証明書、配達証明書、受験案内書等の形として残るものはすべて保管しておくことをおすすめします。
すべての書類をクリップで止めて、クリアファイル等に保管しておきます。
そして、受験後の解答速報で自己採点をしたものもコピーして保管しておきます。
合格水準点に達していても、達してなくてもいい記念になると思います。
本当におすすめなので、是非やってみてください。
宅建士試験はもう2度と受験したくありません。
今回の講義はこれで終わります。
では、またお会いしましょう!