WordPressをインストールしたときに、どんな設定をしますか?
もしかしたら、そのまま使う人もいるかもしれません。しかし、WordPressってデフォルトの設定ではちょっと使いにくいなぁって感じがしませんか?
今回の記事は、そんな人に贈りたいと思い執筆しました。
どうぞ、どんな設定をおすすめされるのだろうかと思いながら読み進めてみてください。
では、今回の講義を始めます。
今回おすすめしたい4つの設定
今回、おすすめする設定は以下の4つです。
- リビジョンの無効化
- 自動保存の無効化
- 添付ファイルページをmeta noindex
- 添付ファイルページにアクセスしたらトップページにリダイレクト
順番に解説していきますので安心してください。
リビジョン機能の無効化
そもそもリビジョン機能とはなんでしょうか。
WordPress のリビジョンシステムは、各保存済み下書きまたは公開済み投稿の更新記録を保存します。
リビジョン | WordPress.org 日本語
つまり、リビジョンとは自動下書き保存機能ということができます。これは以下のタイミングでどんどん下書き保存がされ、その度にデータベースのレコードを使用します。
したがって、どんどんデータベースが肥大化し、投稿IDが使われることになります。
WordPressの自動下書き保存と投稿リビジョン|履歴が増えるタイミングと原因は? | WordPressのアフィリエイトで稼ぐ人生を始める-サトシ
- 「手動の下書き保存」をした時
- 下書き中の記事を変更してプレビューした時
- 記事を公開した時
- 公開した記事を変更し、最初に「自動下書き保存」した時
- 公開した記事の変更をプレビューした時
- 公開した記事を更新した時
- ゴミ箱に記事を移動した時
- ゴミ箱から記事を戻した時
どうですか?WordPressを使っている人でプレビュー表示をしない人はいないと思います(偏見ならごめんなさい)し、今日はここまで書いて「下書き」として置いておく人も多いと思います。
その人たちはリビジョン機能を無効にしておくことをおすすめします。気付いたら投稿IDが5000なんて気持ち悪いことになったります。私も気付いたら1週間で200超えていたことがあって、WordPressをインストールし直したことがあります。
設定方法
インストールしたルートディレクトリにある「 wp-confing.php 」をテキストエディタで開きます。私はVisual Studio Codeを愛用しているのでそれで開きますが、お好きなので開いてください。ただし、メモ帳はおすすめしません。変なDOMが付いてきて苦労するので。
下の方に、「 /* 編集が必要なのはここまでです 」という一文が見えていると思うので、その直前ぐらいに下のコードを書きます。私は直後に書いて全く機能せずに頭を抱えました。はい。
/** リビジョンの無効化 */
define('WP_POST_REVISIONS', false);
簡単ですよね。たった一文だけなので、やってみたくなりませんか?
「 /* 編集が必要なのはここまでです 」の直前に書く理由
では、なぜ「 /* 編集が必要なのはここまでです 」の前に記述する必要があるのかというと、以下のソースを見てみると一目瞭然です。
/* 編集が必要なのはここまでです
require_once(ABSPATH . 'wp-settings.php');
つまり、「wp-settings.php」が読み込まれる前に設定する必要があるから「 /* 編集が必要なのはここまでです 」の前に書く必要があるのです。
自動保存の無効化
次に自動保存です。自動保存とはなんでしょうか。
投稿や固定ページの作成時または編集時、変更された内容は 2分ごとに自動的に保存され、エディタの右下にエントリーがデータベースに保存された最終時間が表示される。 自動保存はすべての投稿や固定ページに対して自動的に有効化される。各投稿や固定ページごとに 1つの自動保存が作成され、次の自動保存でデータベース内の以前の自動保存は上書きされる。
用語集 | WordPress.org 日本語
つまり、自動保存とは作成時または編集時、2分ごとに有無を言わさずに自動で保存される機能ということです。
よく勘違いされることなのですが、この上書き保存ではデータベースは肥大化しません。なぜならば、これは初回に自動保存するレコードを作成すると、それ以降はそのレコードに直接上書き保存していくからです。
しかし、リビジョンとは別に自動保存するためのレコードを作成するため機能を無効化することをおすすめします。
設定方法
こちらはテーマに記載します。子テーマを使用していう人は子テーマに記載しましょう。
「 外観 > テーマエディタ > function.php 」です。
// 自動保存を無効にする処理
function autosave_off() {
wp_deregister_script('autosave');
}
add_action( 'wp_print_scripts', 'autosave_off' );
こちらも「 function.php 」に、ただコピペするだけなので簡単ですよね。
添付ファイルページをmeta noindex
画像をアップロードすると、その画像の添付ファイルページが自動で生成されます。そのページは放っておくと、どんどんインデックスされる可能性があります。
しかし、コンテンツが画像だけで質の低いコンテンツのページになるのでSEO的にも悪影響になる可能性があります。したがって、なるべくならインデックスされない方が良いかと思います。
そこで私は添付ファイルページをmeta noindexにしています。
この設定もたった少しのコードを「 function.php 」に記載するだけなので簡単にできます。
設定方法
/* 添付ファイルページをインデックスしない */
function my_add_noindex_attachment(){
if (is_attachment()) {
echo '<meta name="robots" content="noindex,follow" />'
}
}
add_action('wp_head', 'my_add_noindex_attachment');
これも本当に簡単ですよね。ただコピペするだけですからね。
添付ファイルページにアクセスしたらトップページにリダイレクト
先程、添付ファイルページをmeta noindexにしました。これでインデックスされることは無いと考えられるので、心配はないと思うのですが、インデックスするかどうかはGoogleさんの判断によります。
したがって、一応、念には念をおして添付ファイルページにリダイレクト処理をかけておきます。
設定方法
ご自分でファイルを作成してもらいますので、この設定は少し難しいかもしれません。
以下のファイルを作成してテーマフォルダにアップロードします。
ファイル名は「 attachment.php 」にします。
そして、以下のコードを作成したphpファイルにコピペしてください。
<?php
// 添付元(投稿、ページなど)のある添付ファイルページの場合、添付元にリダイレクト
if ( $post->post_parent ) {
wp_redirect( get_permalink( $post->post_parent ), 301 );
}
// 添付元のない添付ファイルページの場合、トップページにリダイレクト
else {
wp_redirect( home_url(), 302 );
}
?>
最後に、テーマフォルダに作成したphpファイルをアップロードします。
まとめ
今回ご紹介したのは、以下の4つになります。
① リビジョンの無効化
② 自動保存の無効化
③ 添付ファイルページをmeta noindex
④ 添付ファイルページにアクセスしたらトップページにリダイレクト
他にも、インストール直後に設定しておいた方がよいものは他にもあるのですが、それはWordPressの管理画面でしていくものなります。
そんなに難しくはないので、別の機会にお伝えてしこうかなと思います。
今回の講義はこれで終わります。
では、またお会いしましょう!