インターネットを利用したことがある人は、一度は遭遇したことがあるのではないでしょうか。
ページを開いた瞬間にページ遷移
検索をしてヒットしたサイトを見ると、「ページ遷移」。
次のサイトを見ても、「ページ遷移」。
ニュースサイトで記事が削除されているときに見る謎の文字列です。
今回は、そんな謎の文字列をお話していきたいと思います。
ちなみに、ページ遷移のことをリダイレクトと言います。これは覚えておいてください。
HTTPステータスコード
302リダイレクトの説明をするためには、HTTPステータスコードの説明をしなければなりません。
まず、HTTPステータスコードとは何なのでしょうか。
HTTPステータスコードとは、HTTP接続をしたときにWEBサーバーから返ってくる返事を表す3桁の数字のことです。
たった3桁の数字があるお陰で、ユーザがHTTP接続(ホームページを見る)をしたときに問題が起きても原因の特定を素早く行ったり、ページを見るまでの挙動を確認したりすることができるわけです。
あら、なんて便利と思えた人は、WEB業界に向いているかもしれません。
HTTPステータスコード「302リダイレクト」とは
302リダイレクトとは、「一般的な転送」という意味を表す返事のことです。
検索したホームページを見たときに、「このサイトは移転しました。3秒後にジャンプします」というメッセージを見たことはありませんか?
実は、これが302リダイレクトの処理です。
ただ、これ、実はよく似た処理に301リダイレクトというのがあります。
今回の記事では簡単に説明をします。
301リダイレクトと302リダイレクトの違いとは?
一般的なホームページ運営では、301と302を区別してリダイレクトをする必要はないのです。
しかし、SEO対策をしている人などには知識としては知っていて欲しいと思います。
とはいっても、意識しなければならないほど気にはしなくても大丈夫です。
では、簡単にサラッと説明していきます。
まず、301リダイレクトです。
301リダイレクトとは、「301 Permanent Redirect(恒久的な転送)」のことです。
恒久的なわけですから、永遠に転送されるわけです。
下記の場合に使用するのがベストなHTTPステータスコードです。
- サイトを新しいサイトに完全に移転したとき
- 同じドメインでもファイル名に変更があったとき
- 2つのWebサイトを結合するとき
私も使用頻度が高いのは、301リダイレクトです。
次に、302リダイレクトです。
302リダイレクトとは、「302 Temporary Redirect(一時的な転送)」のことです。
一時的なわけですから、完全に移転したわけではないという意味です。
しかし、実際の運用では異なる意味で使われています。
302 Found
そうです。一時的な転送にも関わらず、「Found(見つかった)」を意味するステータスコードになっているのです。
というのも、運用開始当時に一時的に移動をしたページの転送に適用していたため、引き続き元のURLを「見つけて」、そのURLを使い続けるという意味にしたんです。
奥深いですね、ほんと。
まとめ
- 301リダイレクトは、永遠にリダイレクトするステータスコード。
- 302リダイレクトは、一時的にリダイレクトするステータスコード。
たったこれだけの違いなのですが、SEO対策をする上では知っていおいて欲しい違いです。
評価はどちらも継承されますが、検索エンジンが移転を確信するまでの時間に差がでます。
つまり、長い間、旧サイトないしは旧ページが検索上位なんてことも多いわけです。
些細ですが、SEO対策では痛手になりやすいため、知っていて欲しいです。
今回の講義はこれで終わります。
では、またお会いしましょう!