現在、職場でHP講座を担当しています。
その講座を受講されている生徒さんから、面白い質問をいただきました。
「検索をしたときに何位に表示されればいいのか」
なるほど。確かに面白い質問だと感じました。
自社のオウンドメディアを作成したいとのお話だったので、質問の本旨は「検索をしたときの上位表示とは何位なのか」ということだと思います。
一般的にはあまり触れられないお話ではありますが、一定の目安となる目標順位は存在します。
この記事に辿り着いた方は、きっとご自分のWEBサイトをお持ちだと思います。
順位がなかなか上がらない、今の順位で果たして上位表示なのか、そう考えると憂鬱になってくると思います。
そんな方に贈りたい記事です。
どんな順位でも恥じることも無ければ、残念に思うこともありません。
現在の順位と目標順位を比べて、芳しくないと感じたらしっかりと対策をしましょう。
それだけで大丈夫です。
では、今回の講義を始めます。
各順位のCTR
まずは、目標順位を確認するために、Advanced Web Rankingが発表しているCTR数を確認してみたいと思います。
今回は2020年8月のCTRです。
やはり5位くらまでのCTRが高い印象を受けます。
5位くらいまでのクリック率が高いのには、理由があります。
といのも、検索エンジンで検索をした場合は、どの検索エンジンも1ページに10件を表示します。
そして、ほとんどのユーザーは1ページ目で用を済ませ、気になるページが無ければ別の検索キーワードを試すからです。
したがって、10位までに表示することができればユーザーの流入が格段に増えるということが分かるかと思います。
とは言っても、20位くらいまでは多少なりともクリックがあります。
では、この分析データを元に目標順位を説明していきたいと思います。
「Advanced WEB RANKING(AWR)」は、順位を定点観測できるツールです。
成功順位は『20位以内』です。
まずは、結果からお話します。
SEO対策をして成功といえる最低順位は、『20位以内』です。
つまり、20位以内だと上位表示ということです。
では、次の表をご覧ください。
順位 | パソコン | スマートフォン |
---|---|---|
11 | 1.38% | 1.06% |
12 | 1.81% | 0.9% |
13 | 1.5% | 1.01% |
14 | 1.28% | 1.12% |
15 | 1.13% | 1.28% |
16 | 1.06% | 1.67% |
17 | 1.16% | 2.06% |
18 | 1.22% | 2.98% |
19 | 1.1% | 2.92% |
20 | 1.07% | 3.02% |
11位以降は、ほぼ横ばいです。
ということは、20位から11位にいるのであれば十分といえば十分です。
20位から11位以内で順位を上げようとしても、ほぼ徒労に終わる可能性が高いのでおすすめしません。
また、10位と20位の差も約1.2倍、8位と20位の差も約1.7倍しか変わりません。
全く効果が無いといえば嘘になりますが、2倍に至るまでの差がありません。
20位以内に入っている記事に時間と労力を割く余裕があるのであれば、他の順位の低い記事に時間と労力を割いた方がコスパが良いです。
時間は有限です。
コストとの兼ね合いも考える必要があると思います。
大成功順位は『10位以内』です。
こちらもまずは、結果からお話します。
SEO対策をして大成功といえる順位は、『10位以内』です。
つまり、10位以内だと超上位表示ということです。
では、次の表をご覧ください。
順位 | パソコン | スマートフォン |
---|---|---|
1 | 32.37% | 26.91% |
2 | 16.4% | 15.08% |
3 | 10.1% | 10.36% |
4 | 6.69% | 7.66% |
5 | 4.69% | 8.95% |
6 | 3.39% | 4.53% |
7 | 2.49% | 3.03% |
8 | 1.92% | 2.23% |
9 | 1.53% | 1.68% |
10 | 1.27% | 1.28% |
どうでしょうか。
1位と10位の差は約25.5倍です。約4分の1です。
SEOにお金を掛ける人は、この約25.5倍のアクセス数のためにお金を使うのです。
SEOで1位になることに価値があることが伺えます。
ちなみに、1位と2位での差も約2倍です。
ここまで差があるということは、収益にもかなり差が生じるでしょうし、潜在顧客の流入にもかなりの差が生じると思います。
3位以上は『検索ワード三幻神』
どうでしょうか。
クリック率が10%以上の順には3位以上にとなります。
つまり、3位以上は神レベルだということが分かります。
その検索ワード三幻神といえるでしょう。
3位以上に君臨している記事は、かなりのお金と時間、そして労力を注がないと実現しません。
本当にニッチなキーワードで競合の少ない検索キーワードであれば、たいした労力もなく神レベルも実現可能かもしれませんが、その検索キーワードからの流入は少なくなります。
あまりにニッチすぎるキーワードはおすすめしません。
21位~40位は伸びしろ組
では、20位未満はどうでしょうか。
21位から40位までなら伸びしろ組です。
公開直後の場合
たいていの記事は公開直後は、少し順位が高いと思います。
あれは、Google側でお試し期間として順位が高くなっているからと言われています。
実際に、公開して少し経つと順位が徐々に下がってくるのです。
気付いたら26位とか38位とか頻繁にあって悲しくなるときもあります。
しかし、そういった記事は数ヶ月間放置しておくと、徐々に順位が上がります。
これも気付いたら12位とか18位になったりして、アクセス数が上がります。
つまり、順位が20位から40位までの記事は少し放置して様子を見てみましょう。
公開してから時間が経っている場合
公開直後でない場合も悲観することはありません。
伸びしろ組であることに変わりません。
21位から40位であるということは、良い線までいっているのです。
よく考えてみて下さい。
数千万とある記事の中で、21位~40位に表示されるんですよ?凄くないですか?
私は、十分に凄いことだと思います。
アクセス数が0である場合や少ない場合は少し待ってみてください。
アスセス数が増えると自然と上位にいくことが多いです。
アクセス数がめちゃくちゃある場合は記事の見直しをしてみてください。
きっとライティングに問題があると思います。
主観的な目線ではなく、客観的な目線で見直してみてください。
41位以下はテコ入れ必須
41位以下はテコ入れをしてあげましょう。
記事の全てを見直してあげてください。
キーワード選定やSEO対策などTODOリストに沿って見直してあげてください。
抜本的な対策改革をしなければ一生順位が下がるだけの可能性が高いです。
ただ、41位から70位までであれば、検索エンジンには認識してもらえれている可能性が高いです。
したがって、抜本的に見直せば上位表示も夢ではありません。
まとめ
では、これまでのお話をまとめてみましょう。
SEO対策をして成功といる最低順位は「20位以内」です。
では、各順位の凄さを表でまとめましょう。
1位~3位 | 神レベル |
---|---|
4位~10位 | 超上位 |
11位~20位 | 上位 |
21位~40位 | 伸びしろ組 |
41位~70位 | 検索エンジンに認識されているだけ |
71位~~~ | ゴミ |
最後のゴミは言い過ぎかもしれません。
しかし、本当に存在してても誰にもみてもらえない可能性の方が高いです。
ほぼ100%の可能性で見てもらえません。
即座に見直しをした方がいいです。
今回の講義はこれで終わります。
では、またお会いしましょう!